睡れる人魚――あとがき
普段はお話の終わりに書いているのですが、それやると12話目のページがやたらと長くなるので別ページにしました。
が、内容はいつも通りの蛇足です。お話の余韻を楽しみたい方(いらっしゃるのかどうか分かりませんが)はスルーしてくださいませー。
◆タイトルのこと。
候補はあと二つありました。「微睡み人魚」と「人魚午睡」と。
前者はミステリとかホラーっぽい(気がした)から、後者はとても好きな漫画家さんの短編と一字しか違わないから却下となりましたが、一番付けたかったのは「人魚午睡」です。でも12話目を書いた時点で、このタイトルで間違ってなかったな、と思いました。
あと、それぞれのお話のタイトルは水が入った単語を「水の百科事典」(丸善)で調べて付けました。意味は合ってたり合ってなかったり。
◆お話のこと。
◇ヒロインは女ジローと呼ばれている+水泳部のホープ
というネタからこの話は出来ました。それがこんな話になるなんて(毎回言ってますね、これ)。水泳留学とか、夏の大会後だとか、自分でも予想していなかった単語が出てきてびっくりです。書き始めてみないと自分でも分からないもので。慈郎もここまで関わると思っていなかったのにな……。
◇書き進める内に、この二人くっつかない(ドリームとして致命的)のでは、と危惧していて、実際その通りだったのですが、悲恋では無いと思ってます。
途中、「どうくっつくのか楽しみです」という感想を頂いたりして、心苦しく思ったりしたのですが、お話を捻じ曲げることはしたくない(というか、出来ない)のでこういうラストになった訳です。ひとごとみたいですが、これからの話なんだと思っています。
◇跡部の感情の揺れを考えるのはとても苦労したのですが(セレブ(笑)の考えていることなんて分かる訳無い)、書くのは楽しかったです。常に「跡部めー」とか「何で跡部にしたんだろう……」とかぐちメールを送ってっていましたけども(主な被害者はEさん、Tさんです。……本当にごめんなさい)。
◇書いている途中、某ミュキャストが出ている映画を観に行ったのですが、それが水泳をやっている話で。部活とかでやっていた訳では無いのですが、泳ぐのが好きなもので(体育で唯一好きでした。運動音痴では無いけど走るのが遅いから体育は好きじゃなかった)大変興奮しました。舞台が長崎だからというのもあるけど、何より水の映像が美しくてどきどきしたのです。跡部視点で書いたからあまり水泳のことが書けなかったけど、ヒロインが見ている景色はああいう感じなのだろうなあと勝手に思っています。
◇それにしてもこんなに長くなるとは思っていませんでした。さすがにここまで長いのを書いたのは(連作以外で)初めてなので。書き出した当初はぱらぱらと場面が降りてくるだけで繋がらなかったので、それを繋げるために書いていったらこんなに長くなってしまったんですよね……(実は一月くらいから書いていたのです。一月にMさん、Sさんにちらりとお話ししたのはこれでした・私信)。
でも書いて良かったです。跡部観がかたまった気がします(笑)。
('07.6.5)