「いつまでも、女と二人で遊べるかよっ!」
――あの時のブンちゃんの顔をいまだに、忘れることができない。
翌日、「おっす!」と笑ってくれたけど、わたしの中の小さなしこりは消えないまま…。
一つ、また一つと年がふえるたびに、わたしとブンちゃんの世界は広がっていった。
わたしの世界。ブンちゃんの世界。
重なり合う部分だけが、どんどんすり減って、過去に、記憶に、重ねられて遠くへと行ってしまうんじゃないかと思う。
わたしには女友達。ブンちゃんには男友達。そして、テニス。
広がり続ける世界で、いつか、その重なりあう部分はきれいさっぱりと消えてしまうのかな?
そうしたら、どんな世界がわたしの目の前に広がるんだろう?

その、距離は近すぎたから
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